コメリが目指すものVISION
社会の変化をとらえ
進化を続け、イノベーションに挑戦する。
農業と金属加工で有名な新潟県三条市で創業して72年。「人々の幸せのために存在する企業でありたい」という思いから、米屋、燃料事業、そしてホームセンターへと事業をシフト。コメリは時代とともに変化する顧客ニーズに応え続けてきました。少子高齢化や過疎化、農業の衰退などの社会問題が広がる今、人々の抱える課題やニーズはますます多様化。コメリもギアアップが必要です。すべての人の暮らしを豊かに、地域産業の活性化から日本、その先は世界へ。私たちの挑戦は続きます。
専門化・標準化した店を3,000店舗展開へ。
コメリが目指す「豊かな暮らし」とは、だれもが生活スタイルに合わせた商品を気軽に買い、便利で快適な生活を送れること。それは特定の地域や人に限らず、より多くの人々の暮らしで実現しなければなりません。そのために、専門化・標準化された店舗づくりによる多店舗展開に挑んできました。暮らしになくてはならない建築資材、農業用品に特化した専門店を開発。併せて、効率よく展開するため独自の情報・物流システムを構築しました。全国に1,200店舗以上を出店し、業界最多の店舗数となった今、地域を支える社会インフラとしての役割を担うことに向かっています。時流の変化をとらえ、進化を続けながら、さらなる商品やサービスの創造に取り組んでいきます。
流通をよりシンプルに変革し、くらしを変える。
日本の暮らしをより豊かに変えるために、まず必要だったのが流通イノベーションでした。実は、日本の流通は極めて非効率的なため、物価はアメリカの約2倍に釣り上がり、品揃えも偏りがち。特に「住まい」の分野は、販売店舗の減少もあり、プロも一般の方も商品入手が困難になっていました。この状況を打破するために、コメリは独自の流通システムを構築。中間業者を挟まない「メーカーとの直接取引」、多くの店舗から消費者ニーズを着実に汲み取り、反映させた「商品開発・展開」、そして、大幅なコストカットと効率化を支える「物流・情報システムの自社グループ運営」。こうした3つの改革から、よりよい商品をより安く、より多くのお客様へお届けできる流通システムこそ、コメリ最大の強みです。
地域密着、3種類の店舗を組み合わせて展開。
気候や地形、産業や人口規模など、地域によって異なる特性に合わせて出店できるよう、コメリは3種類の店舗フォーマットを展開しています。また店舗の販売実績を物流拠点と共有できるシステムを導入し、効率的な商品配送とローコスト・オペレーションを実現。独自の店舗×物流×情報システムにより、地域密着型かつ、広域な店舗網を構築しています。そうしたノウハウを世界につなげるべく、タイ王国へ2店舗目を出店しました。今後も海外出店を予定しています。強固な店舗網から、より多くの地域の暮らしを支えるインフラ機能を果たしていきます。
コメリ ハード&グリーン
建築資材・園芸・農業分野の商品をメインとする小型店舗。通常のホームセンターでは採算が取れないと言われる1万人商圏をカバー。
コメリ パワー
一般のお客様からプロの業者まで幅広く対応。多彩な商品、サービスを取りそろえたメガホームセンター。
コメリ プロ
建築資材、金物、衣料など、プロニーズに応える商品群、専門知識を持つスタッフの対応が特徴の専門店。
建築・農業など未開拓市場への挑戦
建築資材や農業資材は、暮らしに欠かせない商品ながら、専門性や地域特性が高いうえに単価が安く、採算の取れなくなった専門の販売店が次々と撤退。お客様が買い物に困ることが増えています。こうした現状を改善すべく、コメリは建築資材・農業資材分野を核とするホームセンター事業を展開。取り扱うリスクの高さゆえに、競合他社が日用品・家庭用品分野(既存のマーケット)を核とするなか、コメリが挑むのはその2倍以上の規模となる、9兆円の市場。創業からのノウハウ、独自の流通システムを活用しながらリスクを乗り越え、地域のニーズに合わせた商品を展開しています。参入企業が少ない「ブルーオーシャン」だからこそ、潜在ニーズをもとに新たな商品開発もしやすい、取り組む意義の大きな市場です。
モノ×コトの提供から、社会問題に対応。
社会情勢の急激な変化に伴い、日本の各地で過疎化や高齢化が進み、数々の問題が起きています。それと同時に多様化するニーズにむけて「私たちがすべきことは何か」、コメリは常に考え、取り組んできました。これまでも、流通システムやスケールメリット、蓄積した知識、そして機会を逃さず挑戦する精神で、新規事業に次々と参入。住宅リフォーム事業、インターネット販売事業、住急番サポート事業、そして業界唯一のカード事業会社の設立など、多面的なアプローチから、人々に寄り添ったサービスを拡充しています。全国の店舗網と、多彩な商品(モノ)、サービス(コト)を掛け合わせれば、事業の可能性は未知数。この先もコメリだからこそできる事業をもとに、世の中の暮らしを支えていきます。
地域産業から世界に貢献。農業をトータルプロデュース。
日本の農業が危機に瀕しています。後継者不足、新規参入の障壁の高さ、気候による収穫のリスクにより農業人口は減少し、食料自給率は40%を下回りました。このまま海外への食糧依存が続けば、国内農家の収入低下を招くだけでなく、世界規模での農産物価格の上昇などにも影響を与えかねません。コメリは農業の産業化に挑むことを決めました。高品質・低価格の農業資材の提供、営農指導、通販サイトの開設、収穫期に決済できるカード開発など、生産から販売までを切れ目なくサポートする仕組みを構築。それぞれの店舗が農業を支えるインフラ基盤となるべく、全国で農家を支え、日本の暮らし・経済の活性化から世界にも貢献していきます。