たびたびニュースでも取りざたされている農業問題。
そこに立ちはだかるのはあまりにも高く険しい壁。
だからこそ私たちコメリが立ち上がり、
何十年も閉鎖的だったこの業界に風穴を開け、
日本の農業を変革していきます。
日本の食糧事情
いま日本で消費されている食糧の6割以上は、海外で生産されたものです。世界的な人口増加と共に食糧不足の問題が取りざたされるなか、日本は気候に恵まれ、かつ広大な耕作地もありながら、大量の食糧を世界中からの輸入に依存しています。そのことが世界の穀物の価格を高騰させ、貧困層の飢餓を助長する要因にもなっています。このままで、本当によいのでしょうか。
古い仕組みにある
50年前には73%であった日本の食糧自給率が、現在はたったの39%。日本の農業がここまで衰退してしまった根本的な原因は、旧態依然とした農業の仕組みにあります。必要な農業資材の調達先も、農作物の出荷先も、資金を借りる先も全てにおいて制約があり、自由がききません。農業資材も高額で、資金が足りなければ家や田畑を担保にとられ、借金をして農作業を続けます。せっかく収穫しても、それで得た収入は借金の返済に回さざるを得ません。利益の出ない農業は継がない、継がせない。そうして日本の農業は衰退してきたのです。
攻めの農業に変える
この悪しき状態を革新するには、ただ守るのではなく、攻めの農業に変革しなければなりません。その打開策として、私たちは農業の「産業化」を目指します。資材の調達、農作物の販路、資金面の補助、すべてに選択肢がなかったところにメスを入れ、自由な農業、ビジネスとして成り立つ農業に変えるのです。高額だった農業資材はプライベート・ブランド商品を開発し、低価格で提供することで生産コストを削減します。長年培ってきたインターネット事業のノウハウを活かして立ち上げた産直サイトでは、農家様が自ら販売価格を設定し、自由な商売ができるサポート体制をつくりました。さらに専門知識を持ったアグリ営業マネジャーを全国に配置したことで、農家様からの信頼度も高まり、農薬や肥料の販売量も格段に増えました。私たちのこうした勢いを無視できなくなった各メーカー様も次々と取引に応じてくれるようになり、プロ農家様にも対応できる品揃えを実現しています。そして農家様にとって大きな負担となっていた資金の調達。これに対しては、収穫期にまとめて決済できる「アグリカード」を開発し、資金面での支援体制も確立させています。
イノベーションする
こうした取り組みは、ようやく軌道に乗り始めましたが、私たちコメリが日本の農業変革の一躍を担う企業となるには、まだまだ取り組まなければならないことが多くあります。農業用品を取り揃えた店舗を、農村地帯を含む全国各地に出店しているというメリットを活かし、日本の農業産業化のため、農業支援のインフラとなるべく、今後もさらなる挑戦を続けていきます。